オフセット印刷のしくみ

オフセット印刷のしくみ

印刷の最も単純な仕組みとしては、判子があります。木や石を彫り、朱肉をつけて判を押す。
彫った部分は紙とは直接着かず、飛び出した部分のみ印刷されます。この様式を凸版印刷と呼びます。もしくは彫った部分にインキを入れ、インキを紙に転写する印刷方法を凹版印刷と呼びます。版画や芋判などを想像して頂くと判り易いかと思います。
オフセット印刷とは平版印刷の一種で、チラシや雑誌、カタログなど商業印刷物の印刷方法として広く普及した印刷方法です。仕組みとしては親油性のインキと水とが反発する性質を利用し、紙にインキの乗る部分(画線部)と乗らない部分(非画線部)とに分け印刷を行います。 オフセット印刷と呼ばれる所以は、インキの着いた判で直接紙に印刷を行うのでは無く、一旦ブランケットと呼ばれるゴムでできた素材に絵柄を転写し、それから紙に転写することからオフセット印刷と呼ばれるようになりました。
オフセット印刷の特徴としては、判と紙が直接触れないため、判を傷めずに大量に印刷が可能であること。また、紙と接触するのがゴムであるため、凹凸の有る用紙など紙への対応が広がる事等が上げられます。

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CTP刷版

オフセット印刷で判子にあたるのが、CTP刷版と呼ばれるもので、アルミプレートの上に印刷をする絵柄が焼き付けられています。この絵柄にあたる部分が親油性でインキがのり、その他の部分は親水性でインキがのりません。このCTP 刷版を印刷機の版胴に巻き、水とインキを着けブランケットに転写後、用紙に印刷を行います。

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階調表現

オフセット印刷では、階調の表現をインキの濃度差ではなく、画線部の密度により階調を表現いたします。
一定の範囲を升目に区分けし、升目を全て埋めてしまえば、ベタ(100%)となり、半分だけ塗れば階調も半分となり、50%と表します。 範囲1辺のサイズを1inch(25.4mm)とし、区分けする升目の1列の数を線数と呼び、画線部をアミ点と呼びます。線数が大きいほど細かく表現をしている事になり、通常のオフセット印刷では175線が主流です。

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フルカラー印刷と特色印刷

今迄の説明でお気づきだと思いますが、CTP刷版に乗せるインキは1色しかできません。
では、カラー印刷はどのように印刷をしているのかを説明いたします。
フルカラー印刷と呼ばれる印刷の殆どは、色の3原色と呼ばれるCyan(藍)・Magenta(紅)・Yellow(黄)にBlack(墨)を加えた4 色で印刷されており、この4色をレギュラー色と呼びます。絵の具を混ぜ合わす事により色々な色を表現できるのと同じように、フルカラー印刷でも4色の色を混ぜ合わせながら印刷をしている訳です。
ただし、実際にインキを混ぜ合わせているのでは無く、オフセット印刷用のインキは透過性があり、ちょうど色セロハンを重ねて行くようにして色を再現していきます。また、極小サイズのアミ点が集まると、人の目では点一つひとつを認識できず、脳の中で混ざり合わせた状態で映し出されます。

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特色印刷

特色印刷とは、レギュラー色に対し、特別にインキを混合したもので印刷を行うことを指します。先ほど説明をしましたレギュラーインキでは、どうしても出せない色があります。 例えば金色や銀色などのメタリック系の色。また蛍光色と呼ばれる色鮮やかなものは表現する事ができません。また、表現できる範囲の色であっても、4回印刷をするよりも1回で希望の色を印刷する方が経済的な場合もあります。そう言った場合に特色印刷が使われる事があります。

色のニュアンスを正確に伝える事は難しく、そのようなことから印刷インキメーカーでは代表的な色を多数事前に用意しており、カラーガイドとして公開しております。印刷会社にご依頼される場合には、このカラーガイドに沿った発注をされるのが望ましいです。
プリントビズでもDIC株式会社の発行するDICカラーガイドでの色指定をお願いしています。各カラーガイドの色に対し、どのインキをどれくらい混ぜ合わせると希望の色になるかがコンピュータにより制御されており、常に同じ色に混ぜ合わす事が可能です。
ただし、あくまでもインキの色を合わす事を常に均一化する事であり、印刷する用紙によって表現される色合いは違ってきます。コート紙に印刷をするのと、上質紙に印刷をするのでも見た目は大きく変化します。それは特色印刷に限ったものではないのですが、家庭用のインクジェットプリンターで、普通紙と写真光沢紙で印刷したものに違いが出るのと同じで、同じインキで印刷をしても用紙の違いにより見た目は変化いたします。

特色インキであってもインキ自体は透過性があり、色を重ねると違う色に変化しますので、例えば緑の色上質の上にピンクの特色をすると、見た目は濃く濁ってしまいます。
また、黄緑色の用紙の上に黄色で印刷をしても絵柄は殆ど見えなくなってしまいます。上の写真は、DICカラーガイドですが、同じインキをコート紙と上質紙で印刷をしたものを並べて写しています。見てお判りになるよう同じインキで印刷を行ってもこれだけの違いが有る事を認識しておいてください。

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